釣りに行く時、あんまりたくさんのルアーを持っていかないバサーっていますが、意外に小さくてなおかつ使い勝手の良いタックルボックスってなかなか無いもんで、そういう人達は仕方無しに手頃な大きさの箱とかアルミの弁当箱とかプラの仕掛け入れをウェストバッグなんかに詰め込んで使ってたりします。実は自分もそうしてる内の一人で、特にオカッパリとかウェーディングする時なんかは常々不便に感じてたクチでした。
 そこで、「コンパクトで、携帯性に優れてて、そこそこルアーが入って、雰囲気があって、丈夫で、釣りに行くのが楽しくなるような」タックルボックスをテーマに作ってみました。実は結構前からこういうのを作ってみたいと思ってたんですが、ようやく念願叶いました。まぁなにぶんにも処女作品なんで、細部の仕上げやデザインの完成度はまだまだですが、とりあえず使い勝手は良さそうです。
 大きさがちょっと大き目の弁当箱くらいなんで「Leather BentoBox(レザーベントボックス)」と命名することにします。


 素材には、日に焼けると濃いアメ色に変わって非常に深い味わいの出るサドルレザーを使用。この革は耐久性も抜群で、馬の鞍(サドル)や、バイクのサイドバッグなんかにも使われています。
 また合板(水分を吸っても反らない特殊合板)を補強に使ってタックルボックスとしての剛性を確保するのと同時に、ボックスの内側に合成裏地(画像のエンジ色部分)を貼る事で革の裏面からの浸水を防いでいます。


 通常時の一個のパーテーション(仕切り)はだいたい1オンスサイズのルアーが一個、8分の5オンスサイズのルアーが2個入る大きさに設定しました。既存のタックルボックス(特に小さいやつ)のパーテーションって最近のトップ系プラグには狭すぎる場合が多くて、”絶妙”な大きさってのがなかなか無いんですよね。
 ちなみに、仕切り板は取り外せるようになっていて、一つ外せばマスキーサイズのルアーやカメラなんかも入れる事が出来ます。勿論フルフラットにする事も出来るんで、いざとなれば釣り以外にも使えます。


 肩からぶら下げるとこんな感じです。金属製ボックスと違って「アタリ」が柔らかいんで、体にぶつけても痛くないし、歩いた時のガシャガシャ音もそれほど気になりません(釣果に影響あるかも・・・)。必然的に中に入っているルアーに余計な傷も付きません。