STEP3 「毒針エルボー」の巻
@STEP2の手法を用いて、まずは「凶器シューズ」のスネ〜つま先の部分を縫っていきます。
A次に、靴底部分を縫い合わせていきます。時間の掛かる作業ですが、左右の手で糸を持って「キュッ」と締め上げる瞬間(←)は結構快感です。
B靴底部分を縫い終わったところです。
Cテンションを懸けながら縫っていくことで、接着剤だけでは消えなかった小ジワも消え、また、グリップに革がピシッとしっかり張り付いた感じになります。
Dグリップの口部分(リールシートと接触するところ)が「ダルダル」になったままだとカッコ悪いので、ここも縫い合わせます。画像の様な、グリップブランクの通る部分に穴を空けた円形の革を用意します。
E接着剤を使って仮止めします。
F例によって手縫いします。
Gこれで全ての縫製作業は終了です。ふぅ、疲れた・・・。
H縫い目から2〜3mmの余分を残して、余った革をカットします。誤って縫い目までカットしないように注意が必要です。もしカットしてしまったら、今までの苦労が水の泡です(経験アリ)。
I余分な革をカットしたところです。
J革の切り口(コバと言います)をサンドペーパーとコバ磨きで滑らかに仕上げます。
K滑らかにしたコバに綿棒を使ってコバコート(専用の保護剤)を塗ります。これは防水やほつれ防止等の効果があります。黒の革には黒のコバコートを、赤の革にはエンジ色のコバコートを使用しています。
Lコバコートが乾燥したら、全体にレザーワックスを塗って磨きます。
すべての作業が終わったところで、最後にオリジナル真鍮プレートを真鍮釘を使って打ち込みます。
Mブランクとグリップを接続して「ButcherGrip」の完成!これでバスに地獄突き!

 如何だったでしょうか?
中には「自分も作りたい!」と思われた方がいるかもしれません。そういう方には是非チャレンジする事をオススメします。そもそも、このコーナーはそういう方の為にわかりやすく作ったつもりです。一見、手縫いの手法などは難しそうに見えるかもしれませんが、実際にやってみると以外に単純である事がわかると思います。アールのきついガングリップタイプでは難しいかもしれませんが、それ以外だと使う革さえ間違えなければ(全然伸びの無い革はNG)、割と簡単に見栄えのいいグリップが作れるはずです(特にストレートグリップなどは簡単です)。何よりも、レザーグリップの製作はルアー製作なんかと比べると圧倒的に初期費用が掛かりません。
「イマイチ握り難い・・・」とか「滑って使いずらい」「薄汚れてしまった」「欠けてしまった」お手持ちのグリップがあれば、いっその事自分だけのオリジナルレザーグリップに改造してみてはいかがでしょうか?
 そんな "handmade"な楽しみ方をBasskervilleは提案、そして応援します。