2016/04/21  今となってはすっかり散ってしまいましたが、皆様は今年はいいお花見はできたでしょうか?
我が家では、桜が咲いたら、ちゃんと時間を掛けてお花見する事をルールにしています。
 実際に、嫁さんにそんな事を言ったら「そんなルールあったっけ?」てな返事が返ってくるとは思いますが(苦笑)、少なくとも、自分の中では、曲げられない“鉄の掟”になってます。家族揃って桜の下を歩く。地味ですが、そうしている時こそが、一年の中で最も幸せを感じられる時間であると言ってもいいかもしれません。

お気に入りの花見スポット「桜坂」
ちょっとタイミングが遅くて、結構散ってましたが、それはそれでまたいいんです。

 とにかく、桜、好きなんです。まぁ、日本人で桜がキライって人はまずいないとは思いますが、桜が咲くのと同時に、冬も、花粉症も終わって、そして、本格的な釣りシーズンも始まります。自分の中で、色んな物が回り始めるのが実感できます。

てな訳で、先日リリースしたルアーには、この時季ならではの色を塗ってみました。

 ただ、今年の桜は例年とはちょっと違う印象の桜、ちょっと悲しい桜になってしまいました。桜の花が散るのとほぼ同時に散ってしまった若い命がひとつ。
 犬つながりの友人なのですが、病によって亡くなってしまったという突然の悲し過ぎる知らせに、我々夫婦はただただ絶句。
 とある犬舎さんで同時期に生まれた子犬を、共に飼い始めたのが縁で、それ以来、お互いの我が子(犬)の成長を、共に目を細めつつ見守ってきて、そして、それはこれからも当然のようにずっと続いていくはずだったのが、それも叶わぬ事となってしまいました。

お前を我が子のように抱っこしてくれたあの人はもういないのだよ。

 普段、「生きる」ことについて、考えることなんてなかった自分ですが、今回ばかりは何か色々と考えてしまいました。と言っても、考えても考えても、足りない頭では、何の結論も教訓も出ないですし、これを機に立派に生きる事ができたり、劇的に何かを変えたりできるほど出来た人間でもないというのが悲しい現実。

 ただ、ひとつわかったのは、自分はまだまだ生きたいと言う事と、まわりにいる人がまだまだ生きて欲しいと言う事。
 また桜が見れると言う事は、また一年生きたという事。愛する家族と一緒に、あと何十回も桜を見たいなぁ。

文字通り“同じ釜のメシ”を食べて育った二匹。
「ムギちゃん、大好きなお母さんはいなくなったけど、また一緒に遊ぼうな。」