2016/2/25
DVDが完成しました。

 27日発売とアナウンスしていましたが、早いところでは26日には店頭に並ぶかと思います。どうぞフラゲしちゃって下さい。 

 当ブランドにおける3作目の映像作品になりますが、そもそも「ビルダーズアイズ(以下BE)とは?」そして、「自分の理想とする釣り映像のカタチとは?」どういったものなのか、それらについてはちゃんと書いたことが無かったと思うので、せっかくですので、この機会につらつらと思い付くままに書いてみたいと思います。

 釣り関連の映像、特にバスフィッシングに関しては、それこそVHSの時代からDVD等のデジタルメディア、そして今はネット動画が主役でしょうか、とにかく、皆さん結構御覧になっているかと思います。ですので、アングラーの数だけ思うところ、好き嫌いがあるかと思います。勿論、自分も例外ではなく、硬柔問わず、色んな作品を見てきましたが、これから書いていく事は、あくまでも、一人のオッサンの超個人的な意見であり、単なる好き嫌いの話なので、耳鼻でもほじりながら「ふ〜ん」って感じで読み流して頂ければと思います。

 このBEの基本構成ですが、今更ながら、改めて説明させて頂くと、ビルダーの乗る船やフローターにカメラを取り付けて(今回のBE3は結果的にフローターオンリーになってますが)、日々の釣行を記録し、それをビルダー自らがえっちらおっちらと編集して作品化したものとなります。
 2008年シーズンから、基本的に、釣りする時はだいたいビデオを回してましたので、その映像データの数たるや、それはそれはもうエライ事になってます。1テラバイトの容量の外部HDDの中には、違う意味のバイトが1メガ以上は入っているかと思われます(マジです…笑)
 
 さて、肝心のその内容ですが、言い方は悪くなりますが、ただ純粋に、普段の釣りの様子を撮っているだけです。良くも悪くも、プライベート釣行の様子が映っているだけですので、ルアーを手にとって、このルアーの特徴はどうだとか、使い方はこうだとか、懇切丁寧に説明をするシーンもなければ、魚とファイトしている時に、ルアーやタックルの名前を口にする事もありません。それが良い事なのか、悪い事なのかはわかりません。メーカーの果たすべき責任を放棄していていると言われても仕方ないですし、ユーザーに不親切だと言われれば、そうかもしれません。
 もともと見る側として、そういうプロモーション的な部分にあまり興味がない方だったと言うのもありますが、実は、これはただ単に、DVDの容量(収録可能時間)的に、そういうシーンを入れる時間がなかっただけという側面もあります。
 ユーザー様にお金を払って買って頂く作品は、やはり、なるべくたくさんのバイトシーンだったり、ファイトシーンを見て頂くべきだと考えます。一応、BEはシリーズを通して、「100発以上のバイトを収録!」というキャッチフレーズを謳っていますが、限られた枠の中で100発以上のバイトを納めようとすると、どうしても、商品説明とかハウトゥコーナーを入れる尺がなくなってしまうのです。
 ちなみに、この事に関して補足すると、本作品の編集が一通り終わった後に気付いたのですが、ビルダーがルアーやタックルの名前を口にするシーンは作品中にただの一度もありませんでした。これは、もしかしたら、バスフィッシング映像史上初の“珍事”であり“失態”なのかもしれません。とりあえず普通のメーカーでは考えられません(苦笑) 

 さて、「100発以上のバイトを収録!」とありますが、BE3はただ単に、撮影したバイトやらファイトシーンを無秩序に羅列しているのではなく、一応は複数のストーリーに乗っかって進行していく構成となっています。
少しネタバレさせちゃうと、以下のチャプタータイトルから成ります。

Chapter 01 ニシヘムカウゾ 2013(前編)
Chapter 02 ニシヘムカウゾ 2013(後編)
Chapter 03 オリンピックの決まった日
Chapter 04 ジェットスターツアーズ
Chapter 05 2015 OMNI-BASS(前編)
Chapter 06 2015 OMNI-BASS(後編)

 内容までは流石に書けませんので、そこは勝手に妄想してもらうとして…。作品を編集するに当たって、気を付けた事がありました。例えば、他人が「面白いから」と言って勧めてくる運動会のビデオは見せられても大抵は面白くないものです。そう考えると、釣りビデオってのも、実は「出ている人間は面白いと思っていても、他人はそう思わない」ものになりかねません。
 そうならない為には、やはり仕掛けというか、何かしらのスパイスが必要なのだと思います。ここで言うスパイスとは何なのでしょう?その正解が明確にわかったら誰も苦労しないでしょう。わからないから映像製作者は色んなスパイスを調合して入れるのだと思います。例えば、心洗われるような風景、ハラハラドキドキするようなストーリー、規格外のモンスターバス、抱腹絶倒の会話、マル秘シークレット公開、おもしろキャラクター、カリスマキャラクター、お色気、etc...
 Basskerville映像班(と言っても一人ですが)が必要だと思ったスパイスは「釣りをすることで得られる幸福感、遠征で感じる旅情・旅愁」でした。言葉にするとわかりずらくて、地味ですが、BE3を御覧頂いた方に、「釣りに行きたくなった」と感じて頂けたら幸いです。

 あと、この作品について書き残した事は…釣りする人がカメラマンを兼ねているので、基本的にカメラ目線がありません(全くないわけではないのですが…)。
 いつの頃からか、釣りビデオは釣りする人の他に、カメラマンが同船するか、もしくは近くにいて、釣りする人はカメラの方に向かってしゃべる。そして、カメラマンもそれに対して普通に答える。普通に会話しながら釣りを進行していく、ってのが基本フォーマットになっていて、特に最近は、この形態が非常に多くて、もはや、見ている側としても、何の違和感も持たなくなっていると思います。
 別にそれが嫌いとか悪いと言ってるのではなく、少なくとも自分の場合においては、そういう形ではない種類の映像が欲しかったのです。
 この分野の映像作品には模範とするべき名作があります。「羽鳥静夫サーフェイスゲーム」シリーズです。自分如きが軽々しくその名を口にするのも惧れ多い、もはやレジェンドとも言える存在です。それら一連の作品を見ると、映画やドラマと一緒で、「カメラなんて無い」という大前提で撮影されている事がわかります。勿論それは、映像作品化する為のロケ釣行であるはずなんですが、見ている側はそれがロケではなくて、普段の釣りのシーンにしか見えない。
 羽鳥さんは一切カメラの方なんて見ないし、ましてや、カメラに話掛ける事もありません。 羽鳥さんはカメラの存在がないかの如く、いつもそうしている様に「玉ちゃん」と話をしながら釣りをしているだけなんです。テレビ画面を通して見ている側も自ずとカメラの存在を忘れてしまうから、それを見ている間、自分自身の存在さえ忘れて、更には幽体離脱して画面の中の湖面にふわふわと浮いていて、羽鳥さんと玉ちゃんの釣りをまったり眺めているかのような、そんな錯覚に陥る事ができるのです。
 仮に、羽鳥さんがルアーを手に取って、それをこねくり回しながら、カメラ目線で「このルアーはうんたらかんたら…」って話をする場面ばっかりだったら…作品の持つ雰囲気はガラッと変わっていたはず。幽体離脱して湖面の上に浮いていたはずの自分自身の霊魂(?)は、その瞬間に、我に帰ってテレビ画面の前のカラダに出戻ってきてしまうことでしょう。
 そう言えば、ハトリーズビデオのとある作品の中で、カメラマンが見切れた(映ってしまった)場面のある作品があって、それを見た時に「え〜っ!」って思った事があります。逆に言えば、たったそれだけの事が目立ってしまう位に、全体の完成度が高いって事なんですが。

 若干、脱線した部分もありつつ、長々と偉そうに書いてしまいましたが、ここまで、さんざん偉そうな事を言っておいて、じゃあ、その理想とやらをちゃんと作品として表現できてるのか?と言われると…勿論、いっぱいの愛情と情熱を込めつつ、長い時間、PCのディスプレイとにらめっこしながら作った渾身の自信作ではありますが、その半面、既に自覚している反省点も多いにあるのも事実です。
 結果的にヒットルアーが偏ってしまった点もそうですし、撮影機材も今となってはショボイものを使ってますし、そもそもDVDメディアでリリースという時点で、やれ4Kだ、いや8Kだという今の御時世の中では決して良いとは言えない画質です。
 そもそも、映像製作自体が、何分にも専門外な分野ですので、勉強不足な部分がまだまだあると自覚しております。作品を御覧頂いたうえで、忌憚のない御意見などをお寄せ頂けると幸いです。今後の作品作りの参考にさせて頂きたいと思います。

 さて、珍しく長文になってしまいました。本当は、作品について後からあーだこーだと補足説明をするのって、あんまりしないんですが、今回ばかりは、少しでもセールスアップに繋がればと思いつつ、面倒臭がらずに書かせて頂きました(笑)
 分野は違えど、やはりモノを作る事を生業にしている人間の性なのでしょうか?ルアーと同様、映像に関しても手を出してしまったからには、売り物を作ってしまったからには現状に満足せず、もっと勉強して更にいいモノを作りたいし、何より、作れるはずだと思っています。自分の思い描く理想形は更に高いところにあります。
 と、ここで、唐突にもの凄く現実的なヤラシイ話をすると、その為には、新しい機材も必要になります。最近の映像機器の発展は実に凄いものがあります。そろそろショボイ機材を買い替えて、更にクオリティの高い作品を作りたいので、Basskerville映像班の未来の為にも、今回リリースしたBE3をどうか御購入頂ければ本当に有り難く思います。
 BE10あたりではドローンでも飛ばしちゃいますか!(笑) 


2016/2/18  さて、この場を借りて業務連絡です。
先日のダイアリーの最後でもサラッと触れましたが、間もなく、新しいDVDが完成となります。
 大きなトラブルがなければ、今月中にはリリースできるかと思います。取扱店様の方には既に御案内させて頂いておりますので、御希望の方はお近く、もしくは御贔屓のお店にてよろしくお願い致します。
 今回の作品につきましては…と色々と書きたい事は山ほどあるはずなのですが、予告動画を作るのにすっかり疲れ果ててしまったので、とりあえず今日はこのへんで。

↑YouTube設定(歯車アイコン)>画質>480P 推奨
https://www.youtube.com/watch?v=YkBEoZ0wxVw


2016/2/14  今日は強風の為、換気扇が逆流してしまって、工房での作業が出来なかったので、PCの前に座って、すっかり滞っていたサイトの更新作業をしておりました。
 今年に入ってからBasskervilleのビルダーは何をしていたのか?ダイジェストで御報告。

大吉出ました

 いい事ありそうです。期待しちゃいます。

燻製始めました。

 ピッカピカの燻製器です。自家製ベーコンを使ったパスタは最高です。

干し芋始めました。

 買うと非常にお高い干し芋も、簡単に作れちゃいます。作業の合間に食べる干し芋は最高ですが、常に犬に狙われています。

色々と作りました。

 What is newから御覧頂ければと思います。

クレジットカード払い始めました。

 オンライン通販を御利用頂く際に、クレジットカードでのお支払ができるようになりました。お取引方法等の詳細はコチラを御覧下さい。

DVD「ビルダーズアイズ3」が出ます。

 前作から実に5年以上のブランクを経て、ついに続編が完成です。2月中にはリリースできそうです。詳細はまた後日!