2009/09/23 |
「こんなんどう?」とノリノリで作ってはみたものの、結局、ビルダーのお気に召さなくて、日の目を見る事なく、段ボール箱の中に、無造作に放り込まれてしまう、いわゆるボツルアーってのが、かなりたくさんあるわけです。 作業の合間の休憩時間。コーヒーを飲みながら、何の気ナシに、そのボツルアー満載のダンボールの中をガソゴソと物色してみたりする事がたまにあるわけです。 剥き出しのフックにチクチクやられつつ物色し続けていると、そのたくさんのボツルアーの中に、なぜか今更、気になってしまうルアーがあったりするわけです。 その、目と目が合ってしまったルアーを、釣りに持ってくタックルボックスの中にそっと入れてみたりするわけです。 釣りに出掛けるわけです。でも、釣れる時間よりも、釣れない時間の方が圧倒的に長いわけです。 その釣れない時間の暇つぶしに、そのボツルアーにラインを結んで投げてみるわけです。 ボツルアーは理由があってボツルアーになってるわけであって、大抵の場合は、「ああ、そういう事か…」てな具合に、数投しただけで、またタックルボックスに戻されてしまうわけです。 でもたまに、それを作った当時とルアーの好み、アクションの好み、使ってるタックル、動かし方が違ってたりするせいで、「おっ!」と思えたり、新たな可能性を再発見できたりするルアーがあるわけです。 その様な「元」ボツルアーは晴れて「作ってみたいルアーリスト」に追加されて、製品化を目指して次のステップに移るわけです。 作ったルアーを「しばらく寝かせてみる」ってのは、ルアーを作るうえでひとつの有効なプロセスだなぁと思うわけです。 |